山王商店街ナイトバザールにおける
だがしや楽校の実践
阿部 等 (庄内市民活動センター常務理事)

1 だがしや楽校との出会い    
だがしや楽校の本が出版されたことを鶴岡市で一番早く知ったのはたぶん私だと思います。私の家が書店ということでこういった情報は早くからチラシ等で見る機会があり、だかしや楽校のことも書店情報で知りました。駄菓子屋の復権と書いてあり、あのなつかしい駄菓子屋の研究書かなと思いながら本を発注しました。
しかし読んでみて、駄菓子屋の研究書ではなく子どもたちへの教育論だったこと、おもしろい発想をする人だなと感心したのをおぼえています。
それから1年ほど、だがしや楽校のことは忘れていたのですが・・・

2 山王商店街のナイトバザール
山王町は昔荒町と呼ばれ古くからの商店街でした。どこの商店街も同じなのですがシャッター商店街とか歯抜け商店街と呼ばれるように寂れています。この商店街は幸か不幸か街路整備が遅れており昔ながらの商店街として市民には親しまれている半面、来客数は年を追うごとに減っており危機感を募らせていました。若手の商店主たちが何かをしなくてはということで、秩父の宮の川商店街が行っているナイトバザールを視察しこれだ!ということになって、ナイトバザールを山王商店街で行う事となりました。今年で10年をむかえて市民にとっては愛着のあるイベントに成長しています。
しかし、毎月1回とはいいながら、このイベントを企画し・実行し・後始末をするのはすべて若手の商店主だけで行う事には限界を感じていました。また毎回子どもたちのためにゲームをしているのですが、だがしや楽校みたいなシステムがあればと感じていました。

3 鶴岡エコマネーについて
鶴岡では3年ほど前より地域の市民団体を育てるNPO・庄内市民活動センターを設立して各種事業を行っていました。その中にエコマネーという地域通貨を流通させる鶴岡エコマネー研究会が発足しました。「もっけ」という紙幣をつくり会員の中で流通するシステムを作り、できること・やってほしいことを登録し会員の中で相互にやり取りすることを
始めました。当初はその仕組みを知ってもらうために、いろいろなイベントをしたりしていましたが、なかなか広まらず会員同士のお付き合いみたいな形で推移していました。
画期的なシステムとして期待された割には広まらず、どうしてだろうと考えた結果、エコマネーを流通させることばかり考えていて、人と人との交流とは何かを実際は考えていなかった事にハッと気がついたのです。エコマネーは人と人をつなぐ媒介であり補助的なもので、使う人が使いたくなる仕組みが必要でした。特に子どもたちと老人との交流を進めるために何とかせねばという思いは強かったのですが決め手はありませんでした。

4 だがしや楽校とナイトバザールとエコマネーを融合させた仕組みづくり
この三つを当初は一緒にやれたらおもしろいかも。簡単な気持ちでやってみたいことを
お会いした事も無い、松田先生にメールしてみたのがきっかけで、今回のイベント企画になりました。山王商店街としては予算も人も出せない・エコマネーとしては実験として行う事はいいけど・・だがしや楽校を開校するには企画だけでなく事業計画・予算・人員確保など具体的な作業が待っていました。さて、松田先生にたびたびメールをしながら徐々想いを形にしていったのですが・・・
イベントの期日はどんどん迫ってきました。ボランティアスタッフは集まらない、事業の内容があいまい、エコマネーはわかりづらい、あーどうしよう。こんな中で当日を迎えました。蓋を開ければ早稲田大学・東北公益大学の学生さん・小学校を退職された方たちいろんな方が関わってくれました。
生憎、雨天でしたがみんな楽しんでいる姿を見てにほっと胸をなでおろしました。
その様子は学生さんたちの感想を読んでいただければと存じます。
終わってみて、課題・難題はたくさんありますがこの経験を生かしてよりよいだがしや楽校になればと思っています。


このページのコピー、配信、掲示、送信、変更、翻案等を含む他の利用は固くお断りします。
だがしや楽校 On The Web